矯正・保護総合センターとは

 矯正・保護総合センターは、龍谷大学にしかないセンターです。日本で唯一です。
犯罪や少年非行を中心にした限られた対象ではあるものの、広く、社会学、政策学、法学、心理学、福祉学、真宗学、教育学、医学などの分野にかかわり、学際的に教育や研究、社会貢献の活動をしています。
 とくに教育活動では、矯正・保護課程を運営し、特別研修講座として、多くの科目を全学に提供しています。これらの科目は、龍谷大学に所属するすべての学生だけでなく、社会人も受講できるように、広く門戸を開いています。これまで、のべ2万1千人あまりが、矯正・保護課程の科目を受講してきました。受講した人たちの中からは、警察官や刑務官、法務教官、保護観察官などの公務員はもちろん、関連する民間施設の職員、保護司や教誨師等のボランティアなど、多くの人材が育っています。
 このほか、センターではいくつかの研究プロジェクトを所管し、犯罪や非行を犯した人の立ち直りを中心に、国際的な研究活動を遂行しています。その成果の一端は、研究年報やセンター叢書などとして、出版・公刊しています。死刑廃止論で有名な故團藤重光氏の蔵書や資料が、2012年にすべてセンターに寄贈され、それらを生かした研究プロジェクトも本格化しています。
 センターの教育・研究活動の成果は、できる限り社会に還元し、社会貢献にも努めています。

ごあいさつ

福島 至 矯正・保護総合センター長(法学部・教授)

 2017年4月に再任されました。センター長として、5年目を迎えることになりました。今年度は矯正・保護課程開設40周年を迎え、節目の年となります。矯正・保護課程委員時代から、長年関係する活動に関わってきた経験をいかし、教育や研究、社会連携活動の分野において、一層事業を推進していく所存です。

 2012年7月、政府の犯罪対策閣僚会議は、再犯防止対策を重要な政策課題に位置づけ、社会における「居場所」と「出番」作りなどに取り組むことを公にしました。また、2014年12月には、犯罪対策閣僚会議において、「宣言:犯罪に戻らない・戻さない」が策定されるとともに、2016年12月には、国会で「再犯の防止等の推進に関する法律」が成立しました。

 このような流れの中で、出所した高齢者や障がい者を福祉サービスにつなげる地域生活定着支援事業を皮切りに、矯正・保護と福祉との協同作業が軌道に乗るようになりました。官民の垣根を越えて、相互の結びつきが深まりつつあります。人と人との出会い、互いの協力が、矯正・保護の分野でいかに大事なことか、実感する時代となりました。

 矯正・保護総合センターが果たすべき役割は、ますます大きくなっていると思います。優秀な人材を養成し、研究を深め、成果を社会に還元し、そこからさらに刺激を受け、さらに歩みを進める。引き続き、センターは、人びとの結びつきを作る機会と出会いの場所を提供していくつもりです。

 今後とも、よろしくお願いいたします


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