矯正・保護研究委員会委員長

浜井 浩一 矯正・保護研究委員会委員長・法学部教授 挨拶

最近、「安全・安心」をスローガンに様々な犯罪対策がとられ、新たに裁判員制度も導入されるなど、犯罪・非行や刑罰に対する社会的関心が高まっています。しかし、その一方で、刑事政策が(新)司法試験科目から除外されるなど、ともすると大学における刑事政策の研究や教育はおろそかになりがちです。その結果、現在の日本の大学では、社会が本当に必要としている刑事政策の専門家が育ちにくく、優れた研究も生まれにくい状況にあります。主要な先進国の中で刑事政策に特化した研究機関を持つ大学が一つもないのは、私の知る限り日本だけでした。こうした状況を打開するため、龍谷大学では、矯正・保護課程という30年余の矯正・更生保護に関する特色ある教育の伝統を踏まえ、8年前に矯正と更生保護に関連する研究に特化した研究センターを設置し、文部科学省私立大学学術高度化推進事業として、日本の大学で初めて刑事政策の研究拠点を形成しました。矯正・保護研究センターの特色は、たんに矯正・更生保護といった刑事政策に特化した研究機関ということだけではなく、法学のみならず社会学や心理学など様々な分野の研究者が共同して学際的な研究を行ってきたこと、さらには研究者と実務家が共同して研究を行うなど理論と実務を架橋するような研究を行ってきたことにあります。龍谷大学矯正・保護総合センター研究委員会は、こうした矯正・保護研究センターの成果を踏まえ、それを更に発展させていくことを目指しています。そして、そこでは、刑事政策に関する国際レベルの研究成果を生み出すだけでなく、その研究成果を大学院などの教育現場に還元するとともに、裁判員時代の市民教育の在り方や現実の政策立案などについても積極的に提言を行うなど、社会に対しても研究成果を還元していくことを目指しています。引き続き、皆様のご理解、ご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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