受刑者と親しくなっても、敵になってもいけない。
U・Kさん /刑務所看守 法学部出身
私の勤務先は女子刑務所です。最初の研修では護身術も学び、実際にそれが必要となる事態もあります。被収容者との人間関係は想像以上に難しいものです。
大切なことは、受刑者と親しくなりすぎても、敵になってもいけない、誘惑されない、流されない、自分を見失わないこと。
刑期を終えて出所する際、「ありがとうございました」の挨拶がなによりも仕事の喜びです。
なお、女性の刑務官は不足しており、もっと多くの女性に刑務官を目指してほしいのです。
甘くない職場。強い使命感と誇りがないと務まらない。
A・Kさん 刑務所看守 法学部出身
国の秩序の根底を支えている。国家の安全を守っている…少し気負った表現ですが、それくらいの強い使命感と誇りをもたないと務まらない。
不景気だから公務員という発想や動機で続けられるほど甘くありません。
良識から外れた被収容者に対して改善更生の手がかりを与えるという仕事には相当の覚悟が必要です。
しかし、大変な分、使命感という気高い誇りも持てるのです。