團藤文庫は、團藤博士が岡山時代から東大学生・教官時代、最高裁判事時代、東宮職・宮内庁参与時代、そして晩年に至るまで研究者・公職者・生活者として収集・蓄積してきたものである。
その内容は、洋の東西を問わない膨大な数の書籍類(雑誌、論文、抜刷りを含む)、国内外の幅広い交友関係を示す無数の書簡類、関与された各種審議会等の立法資料群、そして博士個人の日々の生活や感じたこと、考えたことを伝える日記やアルバム群などからなり、超大な規模を誇る。文庫と称しているが、團藤博士の生活資料までをも含むものである。なお、文庫中には、博士の義祖父である勝本勘三郎教授(1866‐1923年、京都帝大初代刑法教授)が欧州留学中に集めた希少な書籍、論文類が多数含まれている。
福島至「團藤文庫の受贈と整理事業について」司法法制部季報137号
貴重図書室の様子